人間失格はこれはもう僕の趣味だな。人間の共感をかんがえさせられる。川端康成の方は芸術作品だと思うんだ。太宰治の方はね、私小説だから、シャガール的なんだよ。
駈込み訴え(太宰治)の舞台を見てきたのですが…まあ、なんと言うか、チームを批判するサポーターと通ずるものがあるなぁと思うなど。解釈は人それぞれなので、あくまでも私の感じ方だけど。
本能が、私のいままでの感情、理性を喰つてゆくのを見るのは、情ない。ちよつとでも自分を忘れることがあつた後は、ただ、がつかりしてしまふ。あの自分、この自分にも本能が、はつきりあることを知つて来るのは、泣けさうだ。お母さん、お父さんと呼びたくなる。 女生徒/太宰治